マイクル・クライトン

「失われた黄金都市」と「北人伝説」を友人に貸した.
マイクル・クライトンの小説は基本的に冒険SF小説として面白い.クライトンの作品の一番の特徴は,妙に詳細な描写のせいで読んでいて,「うむむ?これってほんとの話?」と思ってしまえるところだと思う.実際,北人伝説を読んでいるとき(高校時代)に,ちょうど世界史でイブン・バットゥータの話が出てきたから,「あれれ,これって史実?」と思ってしまいました.主人公の名前が”イブン・ファドラン”(多分)だったのです.
ちなみに,「失われた黄金都市」も「北人伝説」も「スフィア」も映画化されていますが,どれも微妙です.「失われた黄金都市」なんて,ゴリラがまんまぬいぐるみだしなぁ.「スフィア」もうまく作り込めば,「2001年宇宙の旅」並の哲学的作品になりうる原作なのに..