くるりと阪急嵐山線

この前友人に「くるりとか好きやよ」と言うと,「あー,くるり好きっぽい顔しているわぁ」と言われました.メガネ?
ところで,くるりのHPにはボーカルの岸田さんが書いている「岸田日記」というものがある.それを初めて読んでみたんだけど,2/4の日記に自分の地元である阪急嵐山線の話が出ていて面白かったです.阪急の2300系車両についてあつく語っておられます.岸田さんいいなぁ・・・.
で,日記でも述べられている2300系車両の音なんだけど,中学高校と六年間聞きなれた音なのであんまり意識して聞いたことがなかったのですが,そういわれれば嵐山線独特かもしれない.とりあえず,昨日(実家に帰っていたのです)も2300系車両は元気に走っていました.相変わらず運転手さんが車両を起動させると「ホニョロロロ〜プシュコ〜」と鳴っていました.うふふ.健在です.

ちなみに嵐山線は新人車掌さんの教育路線だったりもします.何せ全部で四駅しかないですから・・・この前は女性車掌さんががんばってはりました.
みなさん嵐山線について熱く語らいましょう.

以下,岸田日記から引用

 話は変わって、京都市西京区の桂という新興住宅地から観光地嵐山までの短い区間をのんびりと走っている阪急嵐山線には、1960年製造と車齢45年を数える2300系という電車が現役で走っている。パワー・トランジスタを使用した高性能な制御装置や回生ブレーキ(制動力を架線に戻すことができる)をいち早く採用し、丸みを帯びたボディーも現在の阪急電車の車両の基礎となっていた。同世代の車両の大半が過去帳入りしてしまっている中、今なお現役で走っているのは、ある意味奇跡的ですらある。しかし、とある筋からの情報では、この2300系初期車が、新型に代替されて引退してしまうかもしれないということである。同じ2300系でも後期形は、近代的に改装されて第一線で活躍中だが、嵐山線に残る初期車は、45年前のままの部品が数多く残っており、保守にも手間がかかるらしい。

 嵐山線という路線はいわゆる都会のローカル線といった趣で、京都本線を追われた車両が余生をゆっくりと過ごす路線でもある。都市化が進みさすがに田園風景は少なくなったが、のどかさがいまだに残る路線をゆっくりと走る2300系はファンならずとも人を引き付ける魅力がある。

 われわれくるりの「図鑑」というアルバムの中の「ABULA」という曲の冒頭から入っている「ホニョロロロ〜プシュコ〜」というサウンドは、嵐山線を走る阪急2300系のコンプレッサー(空気圧縮機)の動作音です。もしかするとどんな楽器の音よりも、おれはこの音が好きかもしれません。