オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)


なかなかに衝撃的な本でした.
概要紹介は情報考学 Passion For The Futureなどに詳しく載っています.http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002189.html
ほんと,賛否両論ありまくりな内容です.ラディカル?と言ってしまってもよいかもしれない.
身体性の話は,斎藤孝の「身体性を取り戻す」
身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)

身体感覚を取り戻す―腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)


民俗学の話は,参考文献にもなっている「夜這いの民俗学」
夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

夜這いの民俗学・夜這いの性愛論


スキンシップが重要という話は「子供の「脳」は肌にある」
子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

子供の「脳」は肌にある (光文社新書)


以上の本を事前に読んでおけば解釈の幅が広がって,おもしろくかつ客観的に読むことができると思います.かなりラディカルで「えぇ?」そんなこと言っちゃってよいの?という場面もあるのですが,他方共感できる部分もあります.なんでもセクシャルに絡めるのはどうかと思うけど.
個人的に「身体性を取り戻す」はおすすめです.「夜這いの民俗学」は確かに柳田国男が目を向けなかった性風俗の部分に関する貴重な資料なのかもしれないけど,若干エロ親父の武勇伝な部分もあります.ていうか大部分です.それでも女中にもいろいろな種類があったという話なんかは多分に興味深いです.「子供の「脳」は肌にある」は,スキンシップが重要ですよ,という話です.