Michael Crichton "State of Fear"

初の洋書読破です.結局全部読むのに一ヶ月近くかかってしまいました.ドイツ旅行からの帰りの飛行機で10時間ぶっ通しで読んだのですが,結局一章分も読み終わらず….英語読解スピードの遅さを痛感しました.その後は電車でちょこちょこと読みつつ,日本語版発売と同時に読了.しかし,日本語版のタイトル「恐怖の存在」はなんだかかっこわるいなぁ.
さて,内容なんですが

ある島嶼国家が地球温暖化を盾に合衆国相手の訴訟を表明した。その機に乗じて環境テロリストが仕掛ける人為的異常気象災害。目標となる四つの地域の情報から彼らを阻止すべき者達の戦いが始まる.

というような感じです.(ハヤカワ書房サイトから引用)
マイクルクライトンお得意のテクノスリラーなのですが,今回は地球温暖化や環境保護NGOについて考えさせる内容となっています.そして,膨大な量のジャーナルや文書の引用(さらにそれらのソースのちょっとした解説付き)にびっくり.基本的に僕は,マイクルクライトンの小説の真髄は「ほんとにありそな感」だと思っているのですが,それは今回も健在です.(ちょっとプロットやギミック的にそれはないだろっていうのも多少ありましたが…)
最後のAuthor's standpointやAppendix(Politicezed Sciencenの怖さを語っている)まで読み応えがありました.

State of Fear

State of Fear