夏です

さて、夏です。まだ梅雨ですけれど。湿度満載もわもわです。
小学校のときは泳ぎがあんまりできませんでした。そんなわけで、夏休みに小学校のプールで開催される「メダカ教室」なる補講に通わされて、25mを泳げるように訓練を受けたりしていました。結局泳げるようになったのかは、あんまり覚えていません。いまでもプールの光景やなんともいえない塩素の匂いが思い出されます。母親が見かねて夏休み水泳教室に通わしてくれたりもしたけれど、それも結局楽しくはなかったです。でも、折角行かせてもらっているんだから「いや」とも言えず、緑色の市バス(京都の市バスは緑色です、乗り心地や運転はきわめて微妙です)に乗って、毎日姉と一緒に通っていました。多分、期間も二週間くらいで、一日たった90分程度の水泳教室なんだろうけれど、とっても長かったような気がします。
いまだに夏の匂いがするたびに、あの頃のなんとも言えないやりきれない感覚はいったいなんだったんだろう?と考え込んでしまったりします。子供のときはみんなそんなものなのかなぁ。覚えているのはいやなことばかりで、実はそれなりに楽しんでいたのかもしれないけど、あの胸がしめつけられるような感覚を思い出すと、やっぱりあんな思いは二度としたくないと思ってしまいます。

子供は大好きだし、いつかは自分の子供も欲しいけど、我が子にも同じ感覚にあわせるのかと思うと、すごく悩みます。そもそも、どうやってその時の辛い気持ちを乗り越えてきたのかもわかりません。それがわからないのに、自分の子供にも同じような道を歩ませることなんてできるのかなぁ。大きくなればなるほど、自分の得意なことを生かしたり、好きな人の集まりに能動的に参加できるし、そういう胸がきゅーとなるような辛さは減るんだろうけど、小さい頃はあんまりそういうことは自分ではできなかった気がします。

夏のプール、春のクラス替えのざわざわ感、どっちもきゅーきゅーなります。