献本いただきました。ありがとうございます!
もともと発売が告知されたときにブックマークしてwktkしていたのですが、想像以上にてんこ盛りな内容で大満足でした。
Mobage特有のミドルウェアや運用方法が書かれている部分や、超大規模ならでは問題について書かれているところもありますが、規模やジャンルの違うエンジニアも方法論や設計方法としては参考になる部分が多く、読んでみて損はない一冊だと思います。
感想
以前からオペレーション/DevOpsなことは色々とやっていたので、Part2も当然面白く読みました。7章の更新ブロックの詳細な解説等は、運用を実際にやっていないと出てこない内容で、参考になる部分も多かったです。サーバ管理用アプリケーションも資産管理機能などかなり充実してそうで、もうちょっと詳しく知りたいなぁと思いました。その他のトピックも、自分がやっている方法との差異なども確認しつつ読んだのでかなり読み応えがありました。
Part3は、9章のパーティションとストアドプロシージャの部分が、特にストアドプロシージャとの兼ね合いについて詳細を知らなかったので参考になりました。
そして、この本の中で個人的にベストだった章は、xaicronさんの書かれた11章でした。ローカルmemcacheの話や、アプリケーションキャッシュをアプリ側で持つか、ミドルウェア側で持つかという問題についてなど、効率化に関する事例や実装例がいくつも書いてあったので、もう一度じっくり読むと思います。
それと、各章に1,2個コラムがあるのですが、それらも面白く読ませていただきました。12章の自作運用ツールに関するコラムや、3章のアプリやゲームの配信の話等々、コラムとはいえ「確かにそういうこと/観点もあるよなぁ」と思いながら興味深く読みました。
もうちょっと読みたかったところ
DevOpsの章は、もう少し泥臭い話(アプリエンジニアとオペレーションエンジニアの情報共有についてなど)も知りたかったです。また、ネットワーク廻りの話も書いてあると、レイヤーの上から下まで感が高まったかなと思いました。Part4のデータマイニングについても、実際の利用例やマイニングに基づくPDCAサイクルなどについても記述があると、もっと面白かったかなと思いました。
最後に
ウェブ技術に関して、ここまで上から下までのレイヤをまたがって書かれた本はいままであまりなかったのではないでしょうか?洋書でもあんまりないと思います。
各章の記述の粒度とかレベルは結構バラバラだったりするのですが、どのレイヤーのエンジニアも、どこかしら興味を持てる章があると思うので買って損はないんじゃないでしょうか。
そして、今現在もMobage関連のノウハウ、特にスマホアプリ関連など、大量にためておられそうなので、そういった話もどこかで聞けることを期待しています。
最後に、献本いただいた武部さん、どうもありがとうございました!
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