まさに随筆という感じの本でした．随筆なので一編ごとに全く違う話題だし，ところどころ説教臭く感じてしまうくらいの記述もある．題名が「ことはじめ」だから，第一章から順に読んでいけば茶道の型の基礎ができてしまうかというとそんなことはない．でも，茶道を単に堅苦しいだけのものだと思っている人が読んで，「こんな心持ちで茶道を始めてもよいのか」というきっかけになるにはとってもいい本と思う．結局その「始めよう」という心持ちというのが，一番根本にあるべきで，型がどうとかは最初はそんなに気にするべき事ではないと思う．型のことはじめではなく，心のことはじめができる本だ．
- 作者: 堀内議司男
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2004/07
- メディア: 単行本
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